「前後を切断せよ、 満身の力をこめて 現在に働け」

ご無沙汰しております。
昨年夏以来の更新です。
今回は映画の話は致しません。

タイトルは、夏目漱石の言葉からです。

もう少しわかりやすい書き方で、
「みだりに過去に
執着するなかれ、

いたずらに将来に
望を属するなかれ、

渾身の力を込めて
現在に働け」

数回の入退院と更に自宅療養で約13ヶ月の休職後、2013年から復職して現在に至ります。

アルコール専門病院で治療を受けていた頃もそうですが、私はアル中業界では若い方で、現在30代(後半)です。

まだ社内ではギリギリ若い部類(多分)。

とはいえ、もともと昇格(昇級と昇進と昇給)が遅かった上に、だいたいの若手が昇格する入社10年の時期にアルコール問題で脱落、13ヶ月の休職で、復職した時には同期にもすぐ下の後輩にも差をつけられいました。

更に、1年を超す休職期間中は3期(1期は6ヶ月)連続の最低ランク評価となり、社内規定で3年間の昇格資格が停止されました。

だから復職して、そりゃ一生懸命働きました。
妻も働いてくれてますし、生活が困窮する程ではありませんが、
私達夫婦は学生(できちゃった)結婚なので、
歳の割に子供が大きく、今年は高3で大学受験です。

復職して1年後、部署内でスーパーバイザーという役割に就きました。本来なら、最低でも「係長」クラスの職層がやるべき仕事です。同部署にいるもうひとりのスーパーバイザーは「課長」の職層です。
私がスーパーバイザーとして管理するメンバー社員は全員が年上。
入社歴も職層も当然給料も私より上です。
目上の方への指導ははっきり言って「ストレス」です。

私がスーパーバイザーの役割を打診された時、正直「なんで俺が?」と思いました。
役割に就いても、職層が上がらなけば給料は上がりません。
なまじ大きな会社なんで、そこは規定がはっきりしてます。
昇級昇格も半期毎の評価ポイントの累積など明確な決まりがあり、昇格の資格が止まっている以上、引き受けてもすぐには何も変わりません。

でも、結局は引き受けました。
少しでも、今後の為になればと。

引き受けて今年の3月で丸2年を迎えます。

昇格の話に戻します。
年1回の昇格の審査は、年明けしばらくしてから聞こえ始めます。
声が掛かり、論文を書き、面接を受け、4月の新年度から任用となります。

3年間の停止であれば、厳密には今年はギリギリで不可で、微妙なところです。
また今年もイライラする時期を過ごすのか、、、

実は、昨年すでに妻と話を済ませ、今年がダメなら今の会社を辞して、娘の受験前に転職を考えていました。


結果、やっと声が掛かりました。

これにパスしても「中堅」職層で、「係長」クラスの職層の一つ下です。
同期で昇格の早い人は今年あたりで係長かもしれません。

でも、1年以上休職していた身からしてみれば、この昇格審査(正確には審査に声が掛かっただけで、まだ受けた訳でもまして合格が約束された訳でもありません)に掛かっただけでも本当に良かった。

この3年間、昇格にはまだまだ時間がかかるんじゃないか?所詮アル中はあとのあとにまわされるんじゃないか?
そんな猜疑心や劣等感、将来の絶望は常に抱えてました。

偉くなりたい訳でも、何か贅沢がしたい訳でもない。

ただただ、妻と娘には少し良い思いをさせてあげたい、まず(まだ)それだけです。
昇格すれば、単純に年の手取りは50万ぐらい増えます。

勤め先の会社のネームバリューの割に、そんなに沢山お給料はもらっていません。
そりゃそうです、入社して少ししか進級(つまり昇給)してないからです。
全ては自分が招いた結果です。

あと半年でお酒を断って4年。
これが「まだ」か「もう」かはわかりません。

ただ、また少し前に進んだ気がします。
「まだ」でも「もう」でも、
アルコールに溺れず、
毎日頑張っている「普通」の人と比べたら、
私の人生はかなりの「周回遅れ」。
自分のペースで、自分の進め方で前へ前へ。

「前後を切断せよ、
満身の力をこめて
現在に働け」

2012年の後半、病院を退院して復職のゴーサインを待ちながら自宅療養(待機)中、
このブログを始めました。

最初は、アルコールのブログを見て勇気を貰いたかった。
近場のAAのミーティングには同じような境遇の人はいなかった。

ならばネットなら、アルコール依存症から社会復帰して、仕事をしながら寛解している人はいないのか?
将来が見えず、毎日断酒継続が、すぐ先に控えた復職が、全てが不安で、勇気や自信が欲しくてブログを探しました。
立派な断酒継続中の人達もいるにはいるが、自分のように若輩で会社勤めはいなかった。

じゃあ自分が自分の理想の姿になるしかない、そう思いました。

人の断酒ブログを見て傷の舐め合いしても回復するとは思えない。
励まし合いならいざ知らず、ネガティヴな感情はウンザリだ。


今日までこの独りよがり(ブログ)を支えてくれた皆様に本当に感謝します。

そして、誰か1人でも、断酒しても未来が見えず辛い日々を過ごしている方の何かの足しになればと思っています。

私も毎日きついです。
でも、ちょっと前に進みました。

「みだりに過去に
執着するなかれ、

いたずらに将来に
望を属するなかれ、

渾身の力を込めて
現在に働け」



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コメント

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前進

diehard0さん、今晩はです。

昇格審査に声を掛けられたのは、実に喜ばしいことです。(会社に評価された証。)

長い勤め人生活では、病気にも罹る時もありますが、
アルコール依存症の場合、断酒した人は、少なくとも何かを得ています。
(何も得ない者は、再飲酒する。)

病(アルコール依存症)を無駄にせず、意味あるものとして歩まれますように。

しかも、diehard0さんは、現役世代、
自己変革して成し遂げられたら(断酒)、実りは大きいです。


私は、老いて初めて出来た断酒、
若い時、もう少し自分に柔軟な心があったらと反省しきりです。


焦らず、先を読み過ぎず、今に専念する。

断酒4年目(私)、ボチボチ行きましょう。

re:前進

豆大福さん

こんばんは。
コメントありがとうございます!

アルコール依存症になって良かったとは死んでも言うつもりはありませんが、
この体験が今の私を形成した事は分かっています。
馬鹿なんで、痛い目にあっての気づきは大きかったですね 笑

断酒に関しては、仰る通り「ボチボチ」です。
「飲んだら終わり」ですから、
「飲む」こと自体は当然として、「飲むリスク」に繋がることは致しません。

そして、甘えずおごらず、やるべきこともやっていきます。

豆大福さん、これからも自分のペースで「ボチボチ」やりましょう!
プロフィール

diehard0

Author:diehard0
2009年秋
健康診断
アルコール性肝臓疾患
糖尿病
他、異常値たくさん

2011年4月〜2011年5月
入院治療
肝臓疾患
慢性膵炎
糖尿病

2011年11月14日
アルコール依存症と診断
即日精神病院へ入院
休職の始まり

2011年12月27日〜03月30日
入院中も再三飲酒し転院措置
1回目のアルコール専門病院へ
医療保護入院


退院後も再飲酒
休職のまま自宅療養
連続飲酒の日々



2012年06月
入院治療を希望
心療内科へ相談
専門病院を予約

現時点で最後の飲酒

2012年07月2日〜年09月28日
2回目のアルコール専門病院へ
任意入院



2012年11月
復職に向けての自宅療養
ブログを始める



2013年01月
職場復帰

2013年3月
正式復職


断酒ポリシー
“最初の一杯を飲まない”

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